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作者別: MATSUZATO Hoko

Calligrapher,Novelist,DTP Worker,Type Face Designer. YATAIKI representative. HOKO-KAI representative. Vice president TAIEI-KAI association. GEIMON-KAI members.

随筆:一期一会

あれから一ヶ月と少し経つ。正月以外ずっと遺品整理をし続けている。まだ暫くかかりそうだ。「大変だなぁ」、「いい加減疲れた」、「終わってからも世話のかかる」と思う一方で、「まだ関われる」という安心感もどこかにある。全てが終わると呆ける気持ちが今ならよく分かる。もっとも今回は課題が多いので呆ける暇は無さそうだ。そういう意味では敢えて課題を残すのもアリかもしれないと思ったりもする。

祖母は象徴的だった「しっかりなさいね」と別れ際に良い、それが最後の言葉になった。凛々しい方だった。躾に厳しかったが愛があった。その言葉は私の心に支えになっていった。折れそうな時に過る。「負けてなるものか」と奮起する。君江さんは具体的だった。「先生と会を宜しくね」それは足かせにもなった。彼女を裏切りたくないという気持ちが強かった。私にとって二人はどこか生きて感じられる時期が長かった。ある意味では別れきれていなかった。自分の中で乖離したものを感じたままだったのだろう。