話者:センセイ、マッサン
子供の頃、書道展で感動したことが無かったというマッサン。作品が所狭しと並べられ、大きくても条幅。どこを見ても草書ばかり。僅かにある隷書も迫力も感じられない。対してセンセイは大作中心の書道展を見て、多種多様な文字造形や大きさに魅了されたと。文字としてではなく「奇妙な造形」として見ていたのだろうと振り返る。十代で書家になると決め、自らの視点をもって自ずと動いてく。都の美術館に一年通いつめ、日本の書道会の大きな流れを汲み取り、自らが就くべき師を探す。戦前の東方書道会を一つの理想の姿と見定め3日で半紙2000枚という行動になっていった。書家、野尻泰煌の姿を聞く。
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