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松里鳳煌 Posts

ショート・ショート:ヒーロー

ある晴れた朗らかな日曜日。

道を歩いていると少年は力を得たと実感した。

花粉症に耐え抜いたご褒美だろうか。

理由はわからない。

実感としてある。

でも、少年は慎重だった。

今の力をもってすれば、くしゃみ一つ、放屁一発で町を破壊出来そうな感覚があるからだ。

ショート・ショート:振り返る闇

ある村で化物が話題になっていた。

闇夜に紛れ、神社へ向かう山道の石段を登るという。

「食われちまうぞ。近づかない方がいい。」

噂はあっという間に広がる。

ある日、諸用で遅くなった村人がその場所を足早に通り過ぎようとする。近道だった。

「こわやこわや」

何かに気づき足を止める。

硬いものが石を叩く音だ。

音は次第に大きくなる。