Skip to content

放送:第百二十一回:東京物語・後編

話者:野尻泰煌(センセイ)、松里鳳煌(マッチャン)

東京物語の後編。マッチャンは当時から日本人の価値観の大変化がこの映画に描かれていると語り始める。青雲の志でもって上京したもののうだつが上がらない人が出てくる。本作では長男の医師がそこに当たる。センセイは小津安二郎の他の作品にも同じようなものが描けれていると語る。恐らく当時の日本人に多かったのだろう。多くは一端のものになろうとしてもならないものであるが、逆になったとして果たしてそれが本当に満足する人生を過ごしたかと思えるか、寧ろどう自分を律するかが命題だと思うとセンセイ。どう生きるかの話になっていく。

東京物語:(とうきょうものがたり)は、1953年に公開されたモノクロの日本映画である。監督は小津安二郎、主演は笠智衆と原節子。『晩春』(1949年)、『麦秋』(1951年)、『東京物語』(1953年)で原節子が演じたヒロインはすべて「紀子」という名前であり、この3作品をまとめて「紀子三部作」と呼ぶことがある。昭和28年度文化庁芸術祭参加作品。

上京した年老いた両親とその家族たちの姿を通して、家族の絆、夫婦と子供、老いと死、人間の一生、それらを冷徹な視線で描いた作品である。戦前の小津作品、特に『戸田家の兄妹』などにすでに見出されるテーマだが、本作でより深化させられることになった。「ロー・ポジション」を多用し、カメラを固定して人物を撮る「小津調」と形容される独自の演出技法で、家族を丁寧に描いている。家族という共同体が年を経るとともにバラバラになっていく現実を、独特の落ち着いた雰囲気でつづっている。by Wikipedia

Published in放送

Be First to Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください