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タグ: 藝文展

ショート・ショート:ヒーロー

ある晴れた朗らかな日曜日。

道を歩いていると少年は力を得たと実感した。

花粉症に耐え抜いたご褒美だろうか。

理由はわからない。

実感としてある。

でも、少年は慎重だった。

今の力をもってすれば、くしゃみ一つ、放屁一発で町を破壊出来そうな感覚があるからだ。

ショート・ショート:振り返る闇

ある村で化物が話題になっていた。

闇夜に紛れ、神社へ向かう山道の石段を登るという。

「食われちまうぞ。近づかない方がいい。」

噂はあっという間に広がる。

ある日、諸用で遅くなった村人がその場所を足早に通り過ぎようとする。近道だった。

「こわやこわや」

何かに気づき足を止める。

硬いものが石を叩く音だ。

音は次第に大きくなる。

オムニバス小説:鶴子-つるこ-#1.証言

脱サラして探偵になった。

手に職をつけたかったからだ。

ブラック企業はもう真っ平。

ほとんど衝動的だったが案外馴染んでいる。

こういう職業をやっていると色々な人がやってくる。

人生色々なんだと毎度考えさせられる。

最も印象的な案件が何かと問われたら間違いなくアレだろう。

”鶴子 ”

お知らせ:第二回 藝文東京ビエンナーレ

二年に一度開催される 國際芸術文化協会(略称:藝文会)の展示会

第二回 藝文東京ビエンナーレ 2018が開催されます。

私は今回 文芸(小説)・音声表現(インターネットラジオ)に加えて

抽象表現としての墨絵(プリント)・写真(プリント) を出展。

余技の表現母体は 小説 が中心となっており、

墨絵も、写真も小説の扉絵を想定してます。

小説は 往復小説 および新作短編を公開予定。

小説の新作は展示会後 当サイト および note にて順次公開します。

音声はインターネットラジオ 藝文對談ともえ をご紹介。

是非お立ち寄り下さい。

松里鳳煌

お知らせ:藝文東京ビエンナーレに出展

2016年11月20日から23日の4日間開催を予定している 藝文東京ビエンナーレ に出展いたします。余技活動の発表の場ということから 文筆活動 をテーマに 小説・随筆・創作の過程 をパネルおよび配布物で展示いたします。 藝文對談ともえ の簡単なコーナーも併設。自身は1スペース2mほど、会場は点数こそ多くはありませんが、書、写真、絵、とんぼ玉、陶芸、ステージ衣装、小説 と様々な創作の過程が展示される予定です。何か一つでもお気に入りが見つかりましたら幸いです。