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カテゴリー: 文筆

ショート・ショート:振り返る闇

ある村で化物が話題になっていた。

闇夜に紛れ、神社へ向かう山道の石段を登るという。

「食われちまうぞ。近づかない方がいい。」

噂はあっという間に広がる。

ある日、諸用で遅くなった村人がその場所を足早に通り過ぎようとする。近道だった。

「こわやこわや」

何かに気づき足を止める。

硬いものが石を叩く音だ。

音は次第に大きくなる。

オムニバス小説:鶴子-つるこ-#1.証言

脱サラして探偵になった。

手に職をつけたかったからだ。

ブラック企業はもう真っ平。

ほとんど衝動的だったが案外馴染んでいる。

こういう職業をやっていると色々な人がやってくる。

人生色々なんだと毎度考えさせられる。

最も印象的な案件が何かと問われたら間違いなくアレだろう。

”鶴子 ”

お知らせ:往復小説#3-2:ちいさな嘘

往復小説#3の2が投稿されました。

執筆者:MASATO氏

※往復小説は共同執筆や連作ではありません。一話完結の小説となります。放たれた小説に対し筆者がどう感じ、どう視点をもったかそこはかとなく感じていただければ幸いです。

随筆:能動的禅

2018年5月27日の日曜日。南浦和の鵞毛堂さんにて練成会に参加する。電車では旅気分を味わい、駅からはスマホのGPSと首っぴき。長閑な景色の中、懐かしさを抱えつつ歩く。外は初夏の陽気で風が心地いい。ロングスリーパーの私にとって三時間の睡眠は堪える。息苦しくならないよう通常15分程度の道のりを30分かけ遅々として歩み目的の会場へ。

往復小説#3:短編:いただきます

泣くとは思わなかった。

人が何を思って泣くか、わからないものだと彼は思った。

自分にとっては単なる無意識の行為、習慣に過ぎない。

とても泣くほどのこととは思えないが。

それでも堅い表情に鋭い眼光を宿した彼女は自ら想像だにしなかったほど泣いていたし、その様に彼は激しく胸を動かされる。

彼女は顔を真っ赤にし、何事かと自ら狼狽え、慌てて手で涙を拭う。

彼が癒やされたとも知らずに。

追悼:八分隷に魅せられし書家

出会いは本人より作品が先だった。師の奥方より泰永書展を託された年、作品選別を手伝っていた最中にそれはあった。二×八尺横に書かれた流麗で美しい八分隷。目を奪われた。書作品で感動を得たのは師に次いで二人目。次々に選別される作品を見て、師への不躾を承知の上で「いただいてもいいですか?」と尋ね、次点を持ち帰ることが叶う。自室の欄間に飾り一人感動に浸る日々。「どんな人だろう」想起せずにはいられなかった。その年の書展で出会った際に、古典”名を聞くより”にあるように大きく乖離を感じる。それが森寛翠という書家を余計に私に刻むこととなる。

随筆:第28回泰永書展 in ケチュケメート市 facebookでVirtual Gallery

第28回泰永書展 in ケチュケメート市

時期:2017年4月12日(水曜日)

場所:ハンガリー・ケチュケメート市・Ráday Múzeum

様々な式典等の様子を facebook pageおよび facebook より集めました。