Skip to content

カテゴリー: 文筆

随筆:能動的禅

2018年5月27日の日曜日。南浦和の鵞毛堂さんにて練成会に参加する。電車では旅気分を味わい、駅からはスマホのGPSと首っぴき。長閑な景色の中、懐かしさを抱えつつ歩く。外は初夏の陽気で風が心地いい。ロングスリーパーの私にとって三時間の睡眠は堪える。息苦しくならないよう通常15分程度の道のりを30分かけ遅々として歩み目的の会場へ。

往復小説#3:短編:いただきます

泣くとは思わなかった。

人が何を思って泣くか、わからないものだと彼は思った。

自分にとっては単なる無意識の行為、習慣に過ぎない。

とても泣くほどのこととは思えないが。

それでも堅い表情に鋭い眼光を宿した彼女は自ら想像だにしなかったほど泣いていたし、その様に彼は激しく胸を動かされる。

彼女は顔を真っ赤にし、何事かと自ら狼狽え、慌てて手で涙を拭う。

彼が癒やされたとも知らずに。

追悼:八分隷に魅せられし書家

出会いは本人より作品が先だった。師の奥方より泰永書展を託された年、作品選別を手伝っていた最中にそれはあった。二×八尺横に書かれた流麗で美しい八分隷。目を奪われた。書作品で感動を得たのは師に次いで二人目。次々に選別される作品を見て、師への不躾を承知の上で「いただいてもいいですか?」と尋ね、次点を持ち帰ることが叶う。自室の欄間に飾り一人感動に浸る日々。「どんな人だろう」想起せずにはいられなかった。その年の書展で出会った際に、古典”名を聞くより”にあるように大きく乖離を感じる。それが森寛翠という書家を余計に私に刻むこととなる。

随筆:第28回泰永書展 in ケチュケメート市 facebookでVirtual Gallery

第28回泰永書展 in ケチュケメート市

時期:2017年4月12日(水曜日)

場所:ハンガリー・ケチュケメート市・Ráday Múzeum

様々な式典等の様子を facebook pageおよび facebook より集めました。

寄稿:藝文誌#01:私のアイデンティティ

2015年に創刊した 藝文会の会誌#01 に寄稿した文章からプロフィールを除いたもの。投げられたテーマは「私のアイデンティティ」、文字数の制限は1000文字前後。本人が書けば自ずとアイデンティティとなることから、当時感じていたことをベースに自由に書き始めた。最終的には自らのアイデンティティの一側面に辿り着いたと感じる。文章としては、何度も推敲し頭から書き直しているうちに段々面白くなくなっていくのを感じ、頃合いをみた。